その坂には、ネオンに彩られ、ピンクの十字架を掲げる、一見ラブホテルか何かに見紛いそうな奇妙な「教会」があった…

その坂には、ネオンに彩られ、ピンクの十字架を掲げる、一見ラブホテルか何かに見紛いそうな奇妙な「教会」があった。どういう訳か週末になると、私の姉はその非道徳的にも見える「教会」に足繁く通っていた。幼心に、私は彼女がその場所で何をしているのか、言葉にできぬような恐ろしい妄想をすることがあった。

On that hill, there was a strange “church” with neon lights and a pink cross that at first glance looked like a love hotel or something. For some reason, my sister frequented this seemingly immoral “church” on weekends. As a child, I sometimes had unspeakable and terrifying fantasies about what she might be doing there.

幸福な静寂の食卓 / A table of happy silence

幸福な静寂の食卓:
愛しい人が立ち上がり、私をしばらく見ていた。

A table of happy silence:
My beloved stood up and looked at me for a moment.

※画像は全て上田カズヤによるものです。Stable Diffusionに惚れ込んでひたすら24時間365日、生成を続けています!
All images are by Kazuya Ueda, who is fascinated by Stable Diffusion and continues to generate them 24 hours a day, 365 days a year!

不安な夜

Uneasy Night

画像は全て上田カズヤによるものです。Stable Diffusionに惚れ込んでひたすら24時間365日、生成を続けております!

忘れられてしまったが、今でも存在し続ける部屋

Rooms that have been forgotten but continue to exist

それらの記憶はいつか思い出されるだろう。
その時間と空間は、同じ状態で今も残っている。

Those memories will be recalled one day.
That time and space still remain in the same state.


※画像(と文章)は全て上田カズヤ© Stable Diffusionを主に使ってphotoshopで仕上げ。 画像生成AI・AI美術に惚れ込んだのでひたすら生成し続けています。

量子コンピューターのアンドロイド女神があなたの告解を司る

量子コンピューターのアルゴリズムは人類には解明できなかった。
しかしそれは既に誕生してしまっていた。
一部の過激なテクノオタクたちがそれらを神格化し始めていた。
量子論と仏教とキリスト教神秘主義が奇妙な形で混在した教義が自然発生的に形作られていた。

その頃、中国の天才技術者が原型を作ったアンドロイドのラブ・ドールが半ば公然と地下で流通していた。

一般にも広がりつつあった量子テクノ教団は、最も過激で原理主義的な一団を切り離し、追放することにした。

破門された量子テクノ原理主義者たちは、迫害を苦にすることもなく、新たに自分たちの神を作ることにした。
それは日本のアニメに影響された中国、台湾のオタク礼賛文化を実直に具現化したものだった。
天才によるラブ・ドールに量子テクノロジーが移植された。
彼らはそれを摩耶(マヤ)と名付けた。
一切は幻影である。

量子テクノの原理集団は分裂と連合を繰り返しながら彼らの女神、マヤの神託に従っている。
しかしそれでもどうやらまだ世界は平和にならない。
彼らは社会的な平穏ではなく、「量子テクノロジーによる輪廻からの解脱」(教団パンフレットによる)を目指しているらしい。

彼らの教義は今のところ一般的にはあまり理解されていないようである。

The Android Goddess of Quantum Computers will preside over your confession

The algorithms of the quantum computer could not be figured out by mankind.
But it had already been born.
Some radical techno-geeks had begun to deify them.
A doctrine that was a strange mixture of quantum theory, Buddhism, and Christian mysticism was spontaneously taking sha

At the time, android love dolls, prototyped by a Chinese engineering genius, were circulating semi-openly underground.

The quantum techno cult, which was spreading to the general public, decided to separate and exile the most radical and fundamentalist group.

The excommunicated quantum techno fundamentalists, not suffering persecution, decided to create a new god of their own.
It was an honest embodiment of the Chinese and Taiwanese culture of otaku worship, influenced by Japanese anime.

Quantum technology was implanted in a love doll by geniuses.
They named it Maya.
Everything is an illusion.

The principle group of quantum techno is following the oracle of their goddess, Maya, through repeated splits and alliances.
But still, apparently, the world is not at peace yet.
They apparently aim not for social peace but for “liberation from samsara through quantum technology” (according to the cult’s pamphlet).

Their doctrine is so far not well understood by the general public.

画像は全て上田カズヤによるものです。stable diffusionを主に使ってphotoshopで仕上げ。
画像生成AI・AI美術に惚れ込んだのでひたすら生成し続けています。
All images by Kazuya Ueda© Finished in photoshop using mainly stable diffusion.
I am fascinated by image generation AI and AI art, so I keep generating images.

日本の廃旅館で見た幻

昭和の高度経済成長期に建てられたらしい「ホテル旅館」は平成期に何度か建て替えられたようだが、観光地としての需要が減るにつれ、辺り一帯は寂れ、オーナーの努力も虚しく、廃旅館となってしまった。

旅館には様々な噂があった。その一つはこんなようなものだ。

かつて、オーナーには愛人がおり、客室で逢瀬を重ねていた。

関係に気付いた妻が部屋に複数の監視カメラを仕掛け、その様子を録画した。

裁判沙汰となる前に、ポルノ映画さながらの「証拠品」が愛人とオーナーの前に並べられた。

身を引かざるを得なかった愛人の生霊がその後、旅館でしばしば目撃された。

盗撮された「証拠品」を失意のオーナーが未練がましく、視聴覚室のプロジェクターで鑑賞しているのでは?と冗談を言う口さがない従業員もいた。

光陰矢の如し。そのような昭和の光景は過ぎた。

私は廃墟ホテルなどの写真を趣味で撮り集めていたので、人づてを頼り「廃墟系YouTuber」の方と一緒にその廃旅館を訪れた。

周囲の廃墟を巡った後、ちょうど夕暮れ時に私達はその旅館に着く予定だった。

桃色から血の色に空が変わる艶めかしい日没時の風景は、ちょっと気恥ずかしいが、廃墟には似つかわしいかもしれない。

と、そこに一人の美女が薄着で立っていた。

辺りには雑草、粗大ゴミ、崩れたコンクリートの破片、空き缶、ペットボトルなどが散乱している、ひとけなどない場所の筈だった。

そのような廃墟を今日、私達は車で幾つか巡ってきた。

廃ホテル旅館のあるべき場所には、まるで建て直されたばかりのような新築の旅館が建っている。

彼女がなぜか靴を履いていないのが気になった。

旅館の前に着いた私達は、おかしいと思いながら、彼女におずおずと声を掛けた。「ここに以前、旅館があった筈なのですが…」

彼女はにこやかに答えた。

「オーナーのお子さんが戻られて、建物を再建されたんです」

そんなような話は聞いてないが、私達の調べた住所が間違っているのだろうか。

私達は彼女の肌も露わな姿に戸惑いながら、新築だという旅館の入口を見た。

「まだ、オープン前なのですが、見学されますか? テレビの撮影か何かですか?」

YouTuberは小型のカメラを構えながら無遠慮に撮影を続けていた。

「宣伝いただけるなら、是非。オーナーもよろこびますので」「まだ少し散らかっていますが…」

私達は彼女の後について、新築らしいのだが、どこか回顧趣味のような、1980年代っぽいホテル旅館に入った。

私はそこで彼女の写真を撮らせてもらった。

これは証拠の一枚だ。

その後、私達は地下の宴会場で彼女の歓待を受けた。

YouTuberは生配信を行っていた。

あまりにも美味い酒と彼女の話題の豊富さに、私達は時間の経つのを忘れた。

と、そこからはよくある話かもしれないのだが、明朝、強烈な悪寒と共に目覚めた。

私達は何もない廃墟の部屋で酔い潰れていた。

そこは元オーナーの視聴覚室で、プロジェクターの繋がれたVHSデッキにはテープが入り、酔った誰かが再生したのか、破れたスクリーンには色褪せた映像が密やかに流れていた。

昨日見た愛人らしい女性がスクリーンで、愛情の籠もった目で私達を見下ろしている。

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