Photoshop
横尾忠則のフォトショップ絵画を見て、自分もこれをやってみたいと思った。8ビットのファミコングラフィックと、ブラウン管テレビの日常、ビデオ画面とパソコンの電子映像が、生まれたときから自分の心に染み付いている。
記憶も回想も電子的イメージで編集され、眼前に見える日々の出来事はビデオ映像風に心に積み重なっている。
電子写真をフォトショップで何十枚も重ねて色を合わせて混ぜていくと、心の中からいつまでも消えない記憶や、外界で見た映像、夢の記憶など、色々な、それら全てにまつわる感情が次から次へ泡のように生まれてくる。それら、美しく苦しく、狂おしいくらいに、心に根を張った記憶と感情は、時空を超えた電子画面の上で、然るべき場所に、突如として不意に落ち着く。
十字架の上で地上の獣欲は浄化され、聖なる薔薇が静かに花開く、ような状態が理想ではあるけど、そんなようなものではないのかもしれない。
フォトショップで作った絵画は数限りなくありますが、今はOpenSeaでも展示をしています。
The Fruits of Endless Dreams
https://opensea.io/collection/the-fruits-of-never-ending-dreams